法被（はっぴ、ハッピ）、雪駄、祭パンツ、鉢巻のくまがい。

日本には下駄・草履・雪駄という伝統的な履物があります。和服を着るときには欠かせない履物です。
現在ではこれらを履く人も減ってきており、同じものとして思っている方も多いです。
そこで下駄・草履・雪駄の違いについて紹介します。

下駄は木製で穴が3つ開いており、そこに鼻緒がすがっているものです。
歯が2枚ある履物というイメージがありますが、中には歯がない下駄もあります。
千両と呼ばれる下駄は、前の歯がななめについています。地域によって呼び方も違い、千両は関西地方では神戸下駄とも呼ばれています。草履のような形をしていても、木製で穴が3つあり、鼻緒がすがっているものなら下駄となります。

合皮、革、布、畳などの材質で作られている履物です。
底のほうには革が張ってあり、天には鼻緒がすげられています。
草履はとても種類が多く、さまざまなものの中からお気に入りを見つけられるのが特徴です。

雪駄は千利休が考案したといわれています。
雨や雪の日に草履に水が浸みないように底の革を張っており、かかとには鋲が打ってあります。
このかかとの金具が、歩いたときにちゃらちゃらと鳴り、その音が粋なものとして親しまれてきたようです。

一見すると草履と雪駄はなかなか違いがわからないものです。実はこの2つの違いは芯にあります。
重ね芯が「1の3」までのものが雪駄と呼ばれています。
また、表はい草の畳表、裏には象皮（茶色の牛革）、かかとに金具がついているものが雪駄となっています。
雪駄は草履の中の一つなので、雪駄のことを草履と呼んでも間違いではありません。

普段はなかなか履く機会がありませんが、祭りなどの伝統行事の際は履いているという方もいらっしゃると思います。
当店では、法被・袢天などの衣装や、雪駄、鉢巻、髪飾りなどの祭り用品を通販にて販売しています。
雪駄はい草を使ったものや、祭りで使えるものなどをご用意しています。